つまらない世界に差し込んだ一筋の光

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家に帰ると、私は遅い晩御飯の支度に取り掛かった。 有坂サンは、ゲストルームのクローゼットに洋服を入れるって言ってた。 暫くすると… 「ライカ、飯食う前に風呂入りたい。」 有坂サンがそう言ってリビングに入ってきた。 「沸いてるわよ。バスタオルもそこにあるから。」 「ライカは?入らないのか?」 「私は、まだご飯作ってる最中だからまだいいわ。」 「飯は後でもいいから、俺と一緒に入ろう?」 ………は? 「何で一緒に入らなきゃいけないのよ?」 「だって、ライカを一人にさせるとか危ないじゃん?」 何言ってるの? この人…。 ついに、頭おかしくなっちゃったんじゃないの? って、最初からおかしいわね。 近藤サンの友達だから、マトモな人かと思ったら全然違うし…。 もしかしたら、近藤サンも似たようなものかしら? きっと、亜夢がほんわかしてるからマトモに見えるのね。 .
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