幸運のカギ

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答えを決めてグレデンに伝えた。 「すいません。返答が遅れてしまって…」 グレデンも気持ちを察して 「いや、いいんだ。それでどっちにしたんだい?」 「やっぱり、スフィーシの傍でパン一つの生活を続けます」 グレデンは頷いて… 「わかった。お前がそう決めたなら仕方ないな」 グレデンはこの街を去った。 幼い妹のスフィーシを離れて守ってゆく自信がなかった… スラムの仲間達は信頼は出来るが、生きる為に皆…必死なのだから信用は出来ない。 パン一つの生活でも… スフィーシの成長を傍で見守り生きてゆく… これが二人の「幸運のカギ」
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