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「だってさ~……親父とお袋が『出ろ』って言うんだからしょうがないだろ?一人で行ってもつまんね~し、お前ら誘ったんだよ。」
達也は渋い顔をして言う。
「あぁ~……本当に達也んとこの親はこういう行事に厳しいよね……」
悠はセミロングの薄い茶色の髪を掻きながら呟く。
「だろ~……?うちは古くからず~っと続く伝統ある家柄だろ?だからそういうの重んじるんだよ……」
手を頭の後ろで組みながら達也は不満そうに言う。
「そういえば、達也は幼稚園の時から行事は絶対休まなかったもんね~……一番笑ったのはアレだな、小学校ん時の運動会!!アレ何年の時だっけ?」
悠はその時の光景を思い出し笑う。
その時の光景が幼稚園の卒業アルバムの写真にバッチリおさめられている。
真っ赤になりながら女の子と走る達也の顔は良輔と悠にとって笑いの種となっている。
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