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「あれは忘れもしね~ぞ!!4年の時の運動会、三人四脚で俺ら三人で組作ったのにお前ら二人ともサボりやがって!!むちゃくちゃ恥ずかしかったんだぞ!!」
達也は、当時のように顔を真っ赤にして二人を睨む。
「まぁ、今の女好きの達也からは『恥ずかしかった』なんて考えられないよね~。」
悠が茶化すように言う。
「当時は当時、今は今だ!!」
―――
良輔、悠、達也は三人共が裕福な家の育ちで、幼稚園のから高校まで同じ私立の学校通ってきた。所謂幼なじみである。良輔の父と悠の父親、達也の両親は大学の同級生だから、三家族はとても関係が深い。
「黒宮 悠(クロミヤ ユウ)」は有名なブランド服メーカー社長の息子。明るく、優しい性格で、とても落ち着いている。
「上条 達也(カミジョウ タツヤ)」は代々続く有名和菓子店の後継ぎ。やんちゃな性格で、いつもおちゃらけているが、いざという時はとても頼りになる。
三人は幼稚園の時からずっと一緒に居て、まるで兄弟のようであった。
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