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そんなことを考えているうちに遥の家に着いた。
チャイムを鳴らす。
ピンポ―ン
「は-い」
「!」
ドアが開いて、出てきた遥に驚いた。
「き、着物?なんでそんなにはりきってるの……?」
「え?だって男の子と初詣行くんだからいい格好してかなくちゃ。ていうかなんで麗奈は着物じゃないの?」
私がなぜ驚いているか分からないという感じで遥が言ってくる。
「え……だって男の子って言っても俊輔じゃん。そんなの期待されても困るって」
「そんなことないと思うけど……
むしろ石木君は麗奈の着物を期待してると思うよ?」
「そうかなぁ?」
私は普段から女の子としての色気を全く見せていない。
だから私に着物とかの期待はしていないだろうと思っていた。
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