小動物って、マジ萌える

6/16
前へ
/178ページ
次へ
というか、何この占い師。 占い師なんて詐欺師まがいの胡散臭い職業だが、これは酷い。 その時、俺の脳裏に電光の閃きが訪れた。 謎は全て解けた! つまり、白馬の王子では無く白歯のお爺様ということだ。 それならそこら辺にいるし、婆さんとも釣り合う。 こうして真実が明らかになった。 が、 ……うん。 俺の実生活で何の役にも立たない上、超どーでもいい。 「はい、じゃあ、次の人」 「僕の髪をふっさふっさにするにはどうしたらいいですか?」 ちょっと頭皮が寂しい中年男が占い師へ身を乗り出す。 「お門違いです。アデランスなど各種発毛機関に行って下さい。方角は北が吉っぽい。はい次」 どうやらお代を返還させないため、最後に無理やり占いをくっつけたようだ。 なんて守銭奴。 そうこうしている内に俺の番が来てしまった。 待て、まだ心の準備が!!
/178ページ

最初のコメントを投稿しよう!

229人が本棚に入れています
本棚に追加