小動物って、マジ萌える

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「そもそも占いとは自然現象、或いは人為的な印に現れた予兆を読み取ることであったはずだ。 古くは殷、骨や甲羅などに亀甲獣骨文字、通称甲骨文字を刻み、裏側に小さな穴を穿ち、熱した青銅製の棒を穴に差し込むことで、表に現れたひび割れから読み取っていたことが確認できる。 八卦、タロットカード、星座占いに代表されるように、占いには何らかの道具或いは暦を媒介にするものが多い。 何故ならば、卑小な人間では神の意志とでもいうべき運命を直接解すことができないからだ。 お前の先ほどの行いはその原理に反している!」 俺はびしっと指を突き立てた。 そう。占い師は水晶という媒介を用いていなかった。それはもはや占いではなく、電波発言と変わりない。 「だいたい占いとは、もっと曖昧模糊なものでは無いのか!?」 「そのとーり。細かいことを言うと外れる危険性が高くなる。どうとでも取れるように断言はさけるべき」 それ、カミングアウトしていいのか? 「ならば何故、人と小動物の恋などという倫理的、科学的に説明できないことを言うのだ!」 「なんでって、あれよ、なんて言ったけ、えっと、天啓?いきなり頭に浮かんだんだからしょうがないじゃん」 何その最新型携帯もびっくりの超軽量化した天啓。 「まあ当たるも八卦、当たらぬも八卦って昔から言うからさ。あんまり気にするべきじゃないよ」 確かにそうだが、お前が言うのはどうなんだ。
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