子どもの遊びは馬鹿にできない

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「ねー四郎くーん」 「変な略し方すんじゃねぇ。四郎って誰だ四郎って。」 「しりとりしようよ」 「はぁ??!!!」 うわっ、マジギレされた。 でも長い付き合いなので慣れてしまって怖くはない。 「テメェ俺のこの状況を理解してから物を言え!テメェの眼には何も映ってねーのか!!」 「仕事に追われてるんでしょ?そんなの見りゃ分かるよ。」 「フツー見えてたらそんなセリフ出てこねーだろーがァァァアア!!!」 「あーもういちいちうるさいなぁ・・・しりとりしよって言っただけじゃん。」 「仕事しながらンなもんできるか!大体しりとりなんてガキの遊びじゃねぇか!」 「やだなぁ、子どもの遊びを馬鹿にしちゃいけないんだよ?」 完全に堪忍袋の緒が切れている十四郎。 一度怒らせたら取り返しはつかないので、こうなったらこっちも引けない。
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