子どもの遊びは馬鹿にできない

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「・・・・・・だいく。」 とりあえずスルーしてみた。 「・・・くるま。」 普通に返された。 ・・・やっぱり冗談だったのかな。 何で泣きそうなんだよあたし。 「まど。」 「どうぐ。」 「くし。」 またさっきと同じやりとりが始まる。 でもこの部屋の空気は全然違うように思えた。 まるで酸素が無くなってしまっているような気がする。緊張して呼吸しづらい。 ・・・ヤバイ。死ぬほど気まずい。 もう十四郎は赤くはなかった。 斜め後ろからだから顔が見えるわけではないが、心なしか声色が重たいからそんな気がする。
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