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ロゼ「ギュールゥ~マナ起こして来たよ?」
ギュール「ん、偉いぞ、ロゼ。」
コンコン
ロゼ「?誰だろぅ?出てもいい?」
リオン「うん、良いよ」
ロゼ「じゃあ行ってくる♪」
リオン「ねぇ、ギュール。ロゼ、何に対しても興味深々だね?」
ギュール「良いことだ。」
ロゼ「はーい?どなたですかぁ?」
ユーリ「ユーリだけど………。」
サン「サンだけど、ロゼ起きてるかぁ?」
ロゼ「ユーリ!?またボクをいじめに来たの!?それなら帰って!!」
ユーリ「ちょっと、意味わかんないわよッ!!アンタ誰よ!とにかく開けなさい!!」
ユーリは、ムカついたのか勝手にドアを開けて入ってきた。。
ユーリ「あんたねぇーッ!なんなの、…………よ………え?」
サン「どうした?ユーリ………って………ロ、ゼ?」
ロゼ「やだっ!!ユーリ、来ないでッ!!ごめんなさい………何でも言う事聞くから、お父様の所に連れていくのはやめてッ!!!」
ロゼはその場にうずくまり大粒の涙を流してないていたが、その姿は異様とも思わせるほどだった。
両手は頭を抱える様にし、服は涙でびしょびしょになり、頭はイヤイヤとブンブン振っていて、長い髪はその動きによってさらさらと揺れている。
ロゼの声に気付いたギュールは様子を見に玄関まで足を運んだが、ロゼの姿に驚いた。
でも、ギュールにはわかってしまった。
ロゼの目の前には、ユーリがいたから。
幼い頃のロゼにはユーリはトラウマと、恐怖以外の何者でも無い。
ユーリはそんなロゼを心配してか、ロゼに触ろうとするがその手は呆気なく払われてしまった。
ロゼによって。
パシィ!
ロゼ「ヤダッ!!!触らないでッッ!!…………殺さないでッ!!」
ユーリ「きゃっ…!!ご、ごめん……」
ギュール「ユーリッ!!大丈夫か?ロゼ、やめろッ!大丈夫だ。怖くない……」
完全にパニック状態のロゼを思いっきり引っ張り抱きしめた。
ギュール「ロゼ、ユーリに謝れ。ユーリはまだお前に何もしていなかっただろう?それなのにロゼは手を叩いてしまったんだ。落ち着いたら謝れ。」
ロゼ「ヤダッ!!何も悪い事してないもんっ!!」
ギュール「ロゼ、良いから謝れ、そしたらもう終わりだ。それで仲直りで良いだろう?」
ロゼは暫くイヤイヤと首を縦には振ってくれなかったが、ギュールの説得によりロゼは落ち着きを取り戻して「叩いてごめんなさい……」と謝って、泣き疲れてしまったロゼはギュールの腕の中で寝てしまった。
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