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「さっきから1人で何してんねん。夢だと思てんのか?これは現実やで」
時折ポテチを食べながら話しかけてくる。
それにしても可愛い子だなぁ。
小学生かな?
「あんたが星ノ宮澪で間違いあらへんな?」
「そうだけど・・・・・・なんで名前知ってるんだ?」
すると少女はポケットからしわくちゃになった白い封筒を取り出してテーブルの上に置いた。
「椿さんから預かってきてん。あんたに渡せ言われた」
椿?
・・・・・・あぁ母さんか。
母さんを知ってるってことは面識があるのだろうか?
謎は深まるばかりだが取りあえずしわくちゃの封筒を開けてみた。
中には一枚の小さな紙。
そこに一言
『面倒みてあげてね』
とだけ書いてあった。
俺はブレザーの胸ポケットからケータイを取り出して電話をかける。
「おい。謎の少女が家にいる。どういう事か説明してもらおうか」
相手が電話にでた瞬間に言葉を投げかけた。
するとすぐに答えが帰ってきたのだが
「は?今なんて?・・・・・・ちょ、おい!!」
切りやがった。
俺の耳が正しければ電話越しの母親はこういっていた。
『コンヤクシャ』
と。
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