慎也の強さ

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ようやくここから出たか… 「もう邪魔者はいなくなったんだ。お互い本気だそうや。」 「うるさい鴉。お前程度の雑魚に本気なんて出さねーよ。」 「言ってくれるじゃねーか!んじゃ、本気を出させてやるまでよ!!」 鴉は武器を出そうとしている。 お前の武器は所詮剣とかそんなもんだろ… 「さぁ。お前も武器くらいは出した方がいいんじゃねーのか!?」 ビンゴ!剣だ! 「良いぜ。出してやるよ。」 俺も武器を出した。 「お前の武器は長刀か…」 「俺は『死を刻む影』と呼んでいるがな。」 「『死を刻む影』だぁ?だったら俺に死を刻んでみせろぉ!!」 鴉は俺に突撃してきた。 「トロイな、そんなんじゃ俺には当たらねーよ。」 鴉の攻撃をひらりと避けた後、俺は顔を蹴飛ばした。 「なかなかやるじゃねーか…」 「まだやる気か?お前じゃ俺に当たらねーよ。」 「舐めるな!!」 俺は鴉の攻撃に一発も当たることなく全部避けて見せた。 「ハァハァハァ…」 「もう終わりか?」 さすがに面倒だ。終わらせよう。 「じゃあ、もう終わりにしようぜ。」 俺は居合いの形をとり、奴が反応出来ない速さで懐に飛び込み、一閃を与えた。 「ここ…まで…力の…差が、あった…な…んて…」 「言ったろ?お前じゃ本気になれないって。」 「残念だったな、死を刻む前に死なせてしまった。」 俺がこのセリフを言っている間に鴉の息がとぎれた。 「死んだか。さて、祐璃達を追いかけよう!」 俺は祐璃達を追いかけるために屋上を出た。 「あいつが『死を刻む影』の持ち主ですか…これはたのしめそうですね…」
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