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「ハァ、退屈だなぁ。」
俺の名前は『神咲祐璃』女みたいな名前だね。とか言われるが歴とした男だ。今、高校一年生なので学校に登校している途中だ。別に高校に入ったからと言って運命の出会いとかは無く、相変わらず恋愛経験の無い悲しい人だ。
「何ため息なんてついてんだ?幸せが逃げるぜ?」
いきなり声をかけてきたこいつは俺の幼なじみで親友の『望月慎也』優しく、男前だが鈍いためモテていることは気づいてない。
「仕方ないだろ?こ~んな何もない日常は飽きたよ。」
「何もないことが幸せだったりするんだよ。」
「オッサンみたいなこと言いやがって…実際退屈じゃ無いのか?」
「退屈じゃないね。むしろ忙しいくらいさ。なんで女子は俺に寄ってたかってくるんだよ。」
「なんだよ…その自慢話。」
「どこが自慢話なんだ?」
「お前が退屈してないってことだよ。」
「あぁ。なるほど。」
全く鈍いなぁ。自分がイケメンってことくらい気づけよ。
俺はこんな誰もがするような日常的な会話をしながら登校した。
俺は一年B組の教室だ。
慎也も俺と同じ教室だ。ただ席は結構離れているため休み時間ぐらいし学校では話すことはない。
実際は休み時間も話すことは少ない。と、言うより話しにくい。なぜなら、休み時間になる度に女子に囲まれるんだ。
今も教室に着いて一、二分しか経っていないのにもう女子に囲まれている。
慎也は優しいから、しっかりと女子の相手をしているのだが、たまに目で俺に助けを求めてくる、逆にそれは俺にしてはイラっとするので無視させてもらうがな。
「祐璃おはよ~。」
「ん?優希か。おはよ~。」
「なによ~その言い方!あたしじゃ悪いか~。」
「あはは。ごめんごめん。」
この話しかけてきた奴は俺の幼なじみで親友の『小林優希』元気いっぱいで可愛らしい女子だ。
「そんな言い方よくないよ。すっごく傷つくんだからね!」
「次から気を付けるよ。」
こんな日常が毎日続いている。
こんな日常誰にでもありそうな普通で退屈な日常だろ?
だがこの日が俺の世界を変えた日だったんだ。
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