一変する風景

4/4
前へ
/27ページ
次へ
「よぉ。選ばれし人間。」 「黙れ鴉。」 「慎也これが鴉なのか?」 「あぁ。そうだ!」 「あぁそうさ!俺は鴉さ!ただし神に選ばれた鴉だけどな!」 「神に選ばれたですって?」 「そうだ!俺は神に選ばれたんだ!そこにいるそいつもな!」 そこにいる鴉は慎也に指を指したんだ。 「慎也が神に選ばれた?…どういう意味だ!?」 「そいつはな。俺達鴉とは違う神に選ばれたんだよ!つまりは俺達と人間が争う戦争に選ばれたってことだ!」 「え!?意味が分からない…」 俺もあまり意味が分からなかった。 「簡単に説明すると、神が二人いるんだ。その二人はそれぞれ人間と鴉に力を与えて争うようにしたんだ。そして俺もそこの鴉も選ばれた…」 「だから殺し合うしかねぇんだよ!」 鴉は俺達に、いや、慎也に襲いかかった。 「二人とも危ないから離れて!!」 俺はすぐに逃げたが優希は足がすくんで動けなかった。 俺が引き返して優希を助けようとしたときには、もう慎也が抱えて逃げ回っていた。 「祐璃!!今から優希を預けるから走って逃げろ!」 「それじゃあ、お前はどうする!?」 「言ったろ?俺は選ばれた人間なんだ。闘わなければいけない。」 「……分かった…」 慎也は俺のところに来て優希を俺に任せたら、鴉が俺達のところに来ないように、離れた。 俺は立てなくなった優希をおんぶして屋上のドアを開けた。 俺はドアを閉めるときに見えた慎也が怖く感じた…
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20人が本棚に入れています
本棚に追加