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「よぉ。選ばれし人間。」
「黙れ鴉。」
「慎也これが鴉なのか?」
「あぁ。そうだ!」
「あぁそうさ!俺は鴉さ!ただし神に選ばれた鴉だけどな!」
「神に選ばれたですって?」
「そうだ!俺は神に選ばれたんだ!そこにいるそいつもな!」
そこにいる鴉は慎也に指を指したんだ。
「慎也が神に選ばれた?…どういう意味だ!?」
「そいつはな。俺達鴉とは違う神に選ばれたんだよ!つまりは俺達と人間が争う戦争に選ばれたってことだ!」
「え!?意味が分からない…」
俺もあまり意味が分からなかった。
「簡単に説明すると、神が二人いるんだ。その二人はそれぞれ人間と鴉に力を与えて争うようにしたんだ。そして俺もそこの鴉も選ばれた…」
「だから殺し合うしかねぇんだよ!」
鴉は俺達に、いや、慎也に襲いかかった。
「二人とも危ないから離れて!!」
俺はすぐに逃げたが優希は足がすくんで動けなかった。
俺が引き返して優希を助けようとしたときには、もう慎也が抱えて逃げ回っていた。
「祐璃!!今から優希を預けるから走って逃げろ!」
「それじゃあ、お前はどうする!?」
「言ったろ?俺は選ばれた人間なんだ。闘わなければいけない。」
「……分かった…」
慎也は俺のところに来て優希を俺に任せたら、鴉が俺達のところに来ないように、離れた。
俺は立てなくなった優希をおんぶして屋上のドアを開けた。
俺はドアを閉めるときに見えた慎也が怖く感じた…
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