First Contact

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私は反射的に椅子から立ち上がる。 机を挟んで向かい側に座っていたマユカが、驚いて読んでいた本から目線を上げる。 「どうしたの?急に………ビックリするじゃん。」 言いながらマユカも目線を廊下に移す。 それからニヤッと笑った。 「ごめんマユカ!先帰るねっ!!」 私は急いで鞄を取った。 「はいはい。何か進展あったら教えてよぉ?」 顔は笑いながら、もう視線は本に戻っている。 「またメールするよ!じゃあまた明日ねっ!!」 急いで教室を飛び出すと、他の生徒を交わしながら下駄箱に向かって走り出した。
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