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大学生の時はそれなりに充実した時間を過ごしていた。
1度だけ若い大学教授と付き合ったことがあったが、
それ位しか色恋沙汰はなかった。
つまらない講義。
山のようなレポート。
卒業してまだ半年も経っていないのに、
今となっては懐かしい過去となっている。
飲み明かす土曜日の夜。
大学時代の友人、都はピンク色したカクテルを静かに口へ運んだ。
「友理奈さん、覚えてる?」
静かなバーで、
同じようにBGMにかき消されそうな静かな声で、
都は言った。
「…“友理奈"さん?」
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