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夏の終わりの夜の事でした
永遠を誓った二人が会うことはもうないでしょう
初夏の香りに包まれながら
この世にまた一つ愛が生まれた
夜風が君の髪なびかせ人混みを抜けた先に
夜のキャンパスに咲いた一輪の花
君の肩を抱いて見た7月の終わり
手を繋ぎ帰った道
時を止めた一時
今は全て思い出の引き出しの中に大切に閉まっているよ
忘れられないから
電波で届いた文字なんて僕は信じられないから
君の声が聞きたくて
君の元へ走り出した
君の瞳に映る答えは
涙でぼやけて消えた
二人の未来のように
悲しくて泣いた一人の夜は
永遠に終わる事のない
愛の歌を唄おう
どんなに星の数だけ人が世界中に溢れても
君より光り輝く星は
どこにも見当たらないよ
君の瞳に映る答えは
涙でぼやけて消えた
あの日の花火のように
悲しくて泣いた悔しくて泣いた
影で泣いている君に
気付けなかった
夏の終わりの夜の事でした
二人を繋いだ愛は
流れ星となった..
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