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皐月目線―
5月。世の中の新入社員達が、真新しかったスーツを、少し着なれてきた…そんな頃。私は、パジャマ姿で、布団の中にいた。
「ちょっと! あんた、いつまで寝てるの!?」
そう怒鳴りながら、凄い形相の母親が、私の部屋へ、ずかずかと入って来る。
「働く気があるなら少しは就活しなさい!」
と怒鳴ると勢いよく布団をはがす。
「こういうの何ていうか分かる?」
と母は、私に顔を近づけて聞く。
「……っ」
私が、言葉に詰まるとこう言い放つ。
「ニートよ! ニート!」
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