一馬の想い

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 僕は、その場で、放心状態でいた。 「………」  レッスンの時間になっても、誰も、来なかった。 ―― ―  まもなくして、マネージャーの安部ちゃんが、慌ててレッスンスタジオに入ってくる。 「ごめんっ。皐月君っ」  安部ちゃんは、カズが今、社長と話し合いをしているということと、今日のレッスンが、中止になったことを伝えた。  そっか…やっぱり、コネなんかで、仕事しても、まともにやってきてた人が、バカみたいだよね… 「…分かりました」  私は、そう一言いいスタジオを出た。
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