一馬の想い

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 スタジオを、出た瞬間、私の目からは、涙が溢れていた。 「ちょっと待ってっ」  私は、男の人に腕をつかまれた。  背が高く、明るい髪色で、外国人のような整った顔立ち… 「!!」  そう。そこに立っていたのは、同じ事務所で働く、モデルの“JYUN”だった。 「ごめん。いきなり。一馬の兄です。少し話せませんか?」  その男の人は、真剣な顔で、そう言う。  兄…って兄ぃ!? JYUNって神宮寺一馬の兄だったんだ!!
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