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その言葉に、さすがに、むっとして私は起き上がった!
―ガバッ
「もう、うるさいなぁ! 就活したよっ! ずっとしてたもん!でも…どうしても駄目で…」
最初、私は、怒りながら、口火を切ったものの…言いながら、自分でも、悲しくなってくる。
「家計に、負担かけたくないしさ。働こうって、お母さんの力になりたいって。進学せずに、就職しようって決めたのに…そんな、言い方っ…」
私が、泣きそうな目で母を見ると。
「皐月の気持ちは、本当に嬉しかった。本当は、進学したかっただろうに。女で、一つで、育ててきて…皐月には、沢山迷惑かけちゃってるって、思ってる」
母は、しんみりと私を、なだめるように、そう話した。かと思うと
「…でもね…」
いつもの厳しい顔つきに戻り、
「寝てても、仕事は、やってこないわよ。この一分一秒が、もったいない! 落ち込んでる暇があったら、仕事探してきなさい!」
と私を部屋からつまみ出す。
「鬼ぃー!」
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