働きたい

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―ガチャ  そこへスーツ姿の綺麗な女性。茜の母親兼、一宮芸能事務所社長が入って来た。 「茜…お客さん?」  急な来客に、少し驚きながら聞く社長。  私は、茜が、口を開くのも待たずに 「はじめまして。私茜さんと同じクラスだった小林皐月です」  と勢い良く自己紹介をした。 「元気な子ねー。茜の母です。いつも茜がお世話になってます」  社長も、笑顔で挨拶してくれた。 「あの! 唐突で申し訳ないのですが何でもいいのでここで働かせて下さい!」 「……はい?」  唖然とする社長も気にせずに、私は、土下座していた。
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