働きたい

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 この状況を、見かねた茜が、事情を説明してくれて… 「そーね。うちもスタッフは余ってる位で…」  と、言いかけた所で、何かに気付き、皐月を、見つめる社長。 「………」 「………?」  無言で、見つめられる事に、戸惑っていると社長は急に笑顔になりたずねる。 「本当に何でもする?」 「はい!」 「じゃあ、ちょっとこっちの部屋に来てちょうだい」  と、私は、事務所の衣装部屋に、案内された。 「これに、着替えてみてもらえる?」 「? …っはい!」  更衣室に向かう私。  茜と二人になった社長は、次々と、茜に質問を、投げかける。 「茜…皐月さんは歌とか歌える?」 「皐月は、めちゃうまいよ。カラオケでいつも、好きな曲、歌ってもらうもん」 「運動神経は?」 「いつもは、のんびりしてるけど、体育の成績はいつも5だし、いい方だと思うけど…って、母さんまさか…」  にんまり微笑む社長。
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