ストレスだけが貯まる俺の日常

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校門からこちらに三人の少女が横に並び向かってくる 「劾、誰が腹黒で猫かぶりの性悪女ですか?こんな可愛い妹に…朝の事といい、酷すぎます」 三人の右側を歩く御堂マコは涙目(演技)でこちらを睨みながら進んで来て… 「空手馬鹿の凶暴暴力男女かぁ、劾…それはか弱い私に喧嘩うってるの」 三人の左側を歩くのは俺が通っていた赤羽流武闘術の継承者であり、免許皆伝された最凶の女子高生、赤羽楓(アカバネカエデ)が"か弱い"とは程遠い…拳を鳴らしながら詰め寄ってくる 「唯我独尊で堅物の我が儘女王かぁ…劾はお姉さんをそんな目で見てたのか」 三人の真ん中を歩く、同じく俺通っていた宮本流刀術の継承者にして免許皆伝、そしてこの学校の生徒会長である無敵超人、宮本椿(ミヤモトツバキ)がトドメと言わんばかりに冷ややかな視線をこちらに向け距離を置き正面に立つ 「劾…さっきのお仕置き…してあげますね♪」 「マコを泣かせやがって、男として恥ずかしくないのか?」 「しかも、私達三人にそんな悪口言うとは…調教が必要ね」 上から御堂マコ、赤羽楓、宮本椿の順に俺に死刑宣告を告げる…そう、まるでアニメやゲームの勇者のごとく 「御堂マコが泣く?それこそ天地がひっくり返っても有り得ないな…また猫かぶりか?」 その言葉に周囲からブーイングが俺に飛んでくる 「まぁいいや…コッチはお前らのせいでストレス溜まりっぱなしだからな…」
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