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伝説2
「しょちょ~?」
「何?ボ~としてるんですか?」
「・・・・・」
「しょ~ちょ~~てば(怒)」
「あっ?ボ~としてるわけではないよ(困)」
「考え事をしていたんだ」
「今の鬼切村の伝説は、どこにでもあるような話だね」
「鬼が村に禍を、そして生け贄の要求・・・」
「話は、これからですよ所長!」
「ここからが鬼切村、独自と言える伝説になるんです」
「その前に、お茶を入れ替えましょうね」
「おいしい、お饅頭があるんですよ(喜)」
「お・・饅頭?じ・・じゃぁ頼むよ」
(早く続き聞かせてよ~)
「すぐに入れ替えますね」
(やっぱ緑茶には、お饅頭よね)
「お待たせしましたぁ」
「ぶじゃじゅじゅきびょ・・」
「愛君・・・お饅頭食べてからでいいから(困)」
「ほら、慌てると喉に!」
「びゃぎゃづてまじゅ(怒)」
・・・待っ事5分・・・チ~ン
「エヘン!!では続きを(照)」
「生まれるはずがなかった双子の姉妹」
「次の満月の夜、生まれたる姉妹を村に流れる川に流せ」
「と、家の倉の壁に書かれていたそうです」
「村長は、孫を生け贄に差し出すべきか、村を犠牲にしても守るべきか・・・」
「困り果てたそうです」
「その時、1人の男が村長宅を訪れ言ったそうです」
「2人を助けることはかなわず、1人を助け1人を犠牲にし禍根を断つか」
「それとも未来永劫、産まれたる双子の姉妹を生け贄に捧げるか」
「選ぶがよい!!」
「愛君・・その男は誰だったの?」
「・・・伝説では、その男の記述は何もありませんでした・・・」
「そして、村長の選んだのは」
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