助手席☆ (険悪Ver)

2/2
前へ
/8ページ
次へ
些細な事で喧嘩して。 またいつもの険悪な空気。 助手席のとても綺麗な横顔も。 流れる二人の好きな音楽も。 色鮮やかな窓を流れる風景さえも。 喧嘩のせいで全てが霞む昼下がり。 ふと口にした何気ない一言が。 互いの怒りに火を付けて。 踏み込むアクセル君の家へと。 どうしてこうなったんだろう…。 さっきまで最高な二人の筈だったのに… 君の『もういい』の一言を。 もっと優しく受け止めていたら…。 君の『帰る』の一言を。 もっと笑顔で包み込んでやれてたら…。 今は隣の空席に一つ転がる煙草の空き箱。 煙で霞む君の居ない助手席。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加