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些細な事で喧嘩して。
またいつもの険悪な空気。
助手席のとても綺麗な横顔も。
流れる二人の好きな音楽も。
色鮮やかな窓を流れる風景さえも。
喧嘩のせいで全てが霞む昼下がり。
ふと口にした何気ない一言が。
互いの怒りに火を付けて。
踏み込むアクセル君の家へと。
どうしてこうなったんだろう…。
さっきまで最高な二人の筈だったのに…
君の『もういい』の一言を。
もっと優しく受け止めていたら…。
君の『帰る』の一言を。
もっと笑顔で包み込んでやれてたら…。
今は隣の空席に一つ転がる煙草の空き箱。
煙で霞む君の居ない助手席。
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