二話 空へ

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昭夫はベッドに倒れ込む。さっきの電話の事が気になって仕方が無い。それよりも、自分の携帯番号を知っていた事。監視されているのか。彼は立ち上がり、部屋にある物をひっくり返したりする。 「なにもない」 隠しカメラ及び盗聴器もない。彼はますます気味悪くなる。 次の日の朝。昭夫は憂鬱な顔をして学校の準備をしていた。この日は数学、現国、体育、家庭、ホームルームである。彼が一番嫌いなのは体育。人が大勢居るから。人付き合いが苦手なのだ。 彼は一人で歩く。いつも一人で登下校する。それが出来るような友達が居ない。
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