二話 空へ

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昭夫は校門前に着く。そこで変なフードを被った男を見る。だが、すぐに姿が消える。次の瞬間、布を口に当てられ、彼は気を失った。 冷たい床。そう彼の肌が感じる。昭夫は目を覚ます。服は脱がされている。扉はドアノブが無い。閉じ込められたのだ。部屋は狭いし、暗い。明かりが急に着く。ガラス張りの部屋だ。ガラスに後藤の顔が写る。 『お目覚めかな。進藤君』 「ここは」 『君の願いが叶うところだ』 後藤は笑いながら言った。彼の笑いは薄気味悪い。言葉で表現出来ないほど。 昭夫は体に違和感を覚える。それに熱い。特に足が一番違和感がある。足を見ると爪が人間のものでなくなる。鳥類の物だ。
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