一話 熊の心

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裕子が家に戻るが誰も居ない。もうキャバに行ったのだ。そんな母が彼女は嫌いである。 「前はこんなじゃ無いのに」 彼女がそんな時だ。携帯に珍しく着信音がなる。 『裕子君だね』 「……」 『黙っていても。今、君の様子は解る』 裕子は辺りを見渡すがカメラはない。薄気味悪い電話だと思い、即座に切る。 裕子が部屋にはいる。唯一、彼女が女であると解る部屋だ。普遍的な人形があり、テディベアが沢山ある。彼女は小さな頃から熊が好きだ。木彫りの熊もある。
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