その1

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長い1本道を走ると見えてくる高層マンション。 ちょっとためらいながらも、オートロックの部屋番を押す…。 402… 呼び出し音と同時に女の人が飛び出してきた。 ビックリするあたしを見て 『…愛望(めぐみ)ちゃん?』 その人は、あたしをそぅ呼んだ。 なんとなく…彼に似てる。 彼はあんま似てないと言ってたけど、雰囲気とかソックリじゃん。 真っ赤に腫れた目だったけど、嬉しそうにあたしを迎えてくれた。 お母さんは前に写メで見たんだ。 目元なんかホントそっくり! お父さんは聞いてた通り激似! あたしにビックリしてたけど…すぐに彼の部屋へ案内してくれた。 ねぇ? できれば…こんなカタチでの初対面はしたくなかったよ?
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