夢現

はじまり

そして今日の結論だ。

『今日の放課後お前の飯に付き合ってただけじゃねーか、俺』

そうだねーとか言ってんじゃねーよ

『お前今日は魔女さがしだろ、あのおばさんめ』

「おばさんって言ったよね、今。ふふふ今度会ったときに言っちゃお！」

禁句だった……

『やめてくれ、勘弁して下さい。こんど一食おごらせてください！』

あ……、またもや禁句

「いいよ、言わないであげる。刹が一食おごってくれるならねー」

もうどうにでもなれ、魔女さんにしごかれるくらいなら飯おごった方がまだまし……。

「じゃ、明日ね？」

それから俺は夢のことを考えた。
森などいつもの風景に最近ある少女がいる、物哀しそうな表情に印象を覚えるやや茶色がかかった髪にはちみつ色の瞳。
この村では珍しくはないがキレイな少女だ……。

昨日は話しかけようとしたけどその前に目が覚めてしまった。