はじまり

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ここは夢なのだろうか。 森の中、小鳥の囀り。 あの少女はどこへいるのだろうか……。 『昨日来たばっかりいや、この風景はちょっと違うかな』 おそらく数分だろう。 歩いていたら見つけた。 少女を…… 話しかけることができるのだろうか俺は…… 少女は知らず森の中に佇み木の実や花を摘む 色とりどりのキレイな花に 熟した木の実 『すいません、あの……』 尋ねてはみたが次に紡ぐ言葉が見つからない……。 まず日本語で通じるのだろうかとか考えてみたがあくまでここは俺の夢の世界であるのだから英語なんかが会話に出てくるわけがないのだ。 俺がわからないのだからな……。 「あの、何でしょうか。この村の人ではないようですが旅の人か何かなのでしょうか?」 『は、はい。一応』 ここは俺の夢の中ですとかいうわけには行かないしな。 「一応?お疲れになったでしょう。私の家にいらしてください」 意外と緩いんだな……。 『いいんですか?』 「はい、狭いですが」 あらたな1歩だった。
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