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「で、どうして悪魔のリクが天使の婚約を知ってるの?」
「え…あ…えーっと…はっきり言っちゃうとボクは悪魔だけど悪魔じゃないんだ…。はぐれ悪魔っていう、魔界から追放された悪魔なの」
「で?」
「ボクだって元々は天界にいて下級とはいえども天使だったの。で、天界から堕ちて、魔界で悪魔になって、さらに魔界から追放されたの。だから知ってるわけよ!」
「じゃあ…一人ぼっちなのか?汝は」
サーベルト様の言葉にリクは泣きそうになりながら小さく頷いた。
天界にも魔界にも居場所がなくて一人ぼっちになったところにぼくが住んでいる古城の主人に拾われたらしい。
ぼくはどうにかならないかと悩んだ。
でも…一度堕天した天使を戻すことは出来ない…。
かと言ってこのままリクを残して行くわけにも行かない…。
「う~ん…」
「どうするのだ?」
「う~ん…。セイレーンに相談してみる」
「そうか…」
「ルナ…」
「大丈夫。リクを一人になんかしないから」
「ありがとう…!ルナ!」
嬉しさのあまり、リクはぼくに抱きついてきて、倒れそうになったがサーベルト様に抱き止められる。
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