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「離すものか…。汝はずっと僕といるんだ」
「だめ…。ぼくは化け物だから」
「違う。汝は寂しがりやな子供だ」
「サーベルト様…」
「僕は汝を愛してやると約束した。だから愛してやる」
「もういいの…。サーベルト様はぼくなんかが会っていい人じゃない…。だから…」
帰って…とルナはうつ向いてしまった…。
それでも僕は帰ろうとはしなかった…。
「ルナ、汝は自分の殻に閉じ籠っているだけなのだ。強がらなくてもよい。僕に甘えてくれて構わないんだ」
「そんなこと出来ない…。だってあなたは王子様だから…」
「そんなこと気にするな。ルナ。さ、帰ろう。僕の城へ」
「無理だよ。ぼくは化け物だから…」
「違う。こんな綺麗なオッドアイをしてるんだ…。化け物なわけない…」
そう言って僕はルナの頬を撫でた。
最初はびっくりしたルナだけどしばらく撫でているとうっとりしたように僕を見つめてきた。
「ただオッドアイなだけで化け物と呼ばれて辛かっただろう?だけど僕は好きだな。この瞳が」
「皆気味悪がるのに?」
「ああ。純粋で綺麗で…僕は気味悪いとは思わない」
「サーベルト様って変な人…」
「そうか?」
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