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「ねぇねぇ、部屋で竜ちゃんは何してるの?」
竜崎の目の前には不思議な顔をした女性がいた。
「いや何も、大丈夫!美澪が心配するような事してないからさ」
竜崎は笑顔できっぱりと答えた。
「本当にぃ~部屋でえっちな本でも読んでんじゃないの?」
少しニヤケた美澪がそんなことを言うもんだから
「ば…バカちげぇよ本読んでただけだよ!」
動揺した感じで竜崎は答えた。
とてもいい雰囲気だが、実際竜崎の妄想はひどく荒れていた。
(この位置からならフォークは範囲内)
(それとも、台所に行ったついでに
包丁で美澪の首を…)
などと考えていた。
しかし、竜崎にとっては死の過程を
楽しむと同時に
(美澪の絶望した叫び声…悲鳴を聞きたい!!)
などと、物騒なうえこの上ない事を考えていた。
もし、目の前の美澪が人形だったらそれこそダルマ姿に一瞬で変身することだろう
こんなこと考えながらも食事の時間は過ぎていく、お互い違う思いに更けながら、好きな男性といる女性と、好きだからこそ、目の前の女性を人形に重ね合わせた男性…
互い違いの二人の時間は過ぎていく…
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