彼の性癖、僕の取り柄

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部屋に戻った竜崎は、また机に座りノートに追記をするかのごとく書き始めたどうやらフォークの持ち絵を書いている さらにもう一絵描いた今度は喉に突き立てた絵を書いていた 「なるほど、こうすることで相手の視界に見えてさらに絶望を与えられ苦痛と痛みを与えられるではないか」 竜崎は不吉に笑っていた…普通人が見たら不謹慎だと思う光景だ 「さて、寝るか」 そんなこといいつつ人形を片手に持ち頭を逆さまにしてそのまま落とした グシャとまるでみずみずしいトマトを二階から落としたような音がした 人形の頭はまさに歪な形になった 更に追い討ちをかけるように、竜崎は反対の手に持っていた文鎮を頭に落とすように手から離した 「次はもっと楽しめる人形を作ろうーっと」 そんな言葉と共に… 文鎮が見事に人形の頭半分を抉って床に金属音を立てて落ちた 大きなあくびと共に電気の紐を引っ張り明かりを消した 「そういえば二号も作ってたんだ明日イジるとしようかな」 っとボソッと、そんな言葉を言って目を瞑り夢へと落ちた。
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