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「アチ~…………マジで死ぬ………此処は砂漠か…」
んなわけねーよ、と心の中で一人でノリつっこみ。もはや末期だな。
こうなったのも元々あの糞親父のせいだ。実はカクカクしかじかで……
えっ!分からんって?察しろよ。……すいません調子のりました。一度やってみたかったんです。マジすいませんでした。
あれは………
「明日から夏休みだー。」
「マジ明日から何する?」
今日は終業式だ。校長のクソ長い催眠学習も終わり、あとは成績表貰って帰るだけ。みんなはこれからの予定を立てるのに必死で騒いでる。まぁオレもその一人なわけで。
「大地(だいち)は何か予定あんの?」
大地こと蒼崎大地(あおざき だいち)はオレの名前。
「特にはないけど一応、祭り、海、花火、なんかの主要イベントは押さえて置きたいよな。」
「バカ、夏の最大のイベント。一夏のアバンチュールを忘れる奴があるか。高校生の夏と言えば恋だよ。Loveだよ♪」
何だコイツ。マジできめー。台詞の後ろに音符着いてそうな喋り方すんな!Loveって何だよ。相変わらず心底痛いなコイツ。
コイツは変態痛男だ。妄想に取り付かれた残念な奴なのさ。
「おい、俺を変態扱いするな。」
うぉ!!コイツ俺の心読みやがった。何、最近の変態は読心術でも使えるのか?
まぁいいや。コイツは望月勇気(もちづき ゆうき)
「勇は女しか頭に無いのか?彼女居ないくせに、フラれ記録更新中のくせに。」
「それを言うな。俺、顔はいいのに何故かフラれるんだ。」
あっ落ち込んだ。確かにコイツは顔はいい。だがアホで変態なだけだ。残念な奴だ。
「だが夏は違う。夏のテンションがオレをバックアップしてくれるハズだ。」
「まぁ無理だと思うけど。」
「よし、明日からナンパ行こうぜ。」
「行かねーよ。」
「まぁそれはついでとして、駅前のゲーセン行こうぜ。」
「ゲーセンなら行くがナンパはしねーぞ。」
「なら勝負をしよう。お前が勝てば明日のゲーセン俺の奢り。負ければナンパに行く。どうだ?種目はお前に選択権を譲ろう。」
マジかよ。ゲーセン奢りはマジで破格だ。しかも対戦種目はオレが選べる。よし。
「ならば受けてやる。勝負は今日の放課後、対戦ゲームは〇拳6だ。」
ってなわけで放課後、ゲーセンに到着。
そう言えば成績表どうだったって?なにそれ?食えるの?
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