く~かい~ふ~か、って読みにくい件について

7/14

1人が本棚に入れています
本棚に追加
/28ページ
なんじゃこりゃ!広いし景色は最高だし、まさに最高級旅館って感じだ。高校生風情が泊まれる部屋じゃねぇ。 「おばさん、本当に此処に俺は泊まるの?」 「そうよ。あとおばさんって誰の事かしら。」 ヤバい。めちゃめちゃ微笑んでるようだけど後ろに鬼が見える。やっぱり母さんと同じ血筋だ。 「まぁ構わないけど、次からは桜さんってよんでね。じゃないと死なすから。」 冷や汗ダラダラだ。下手したら母さんより怖えーよ。普段ニコニコしてる分、余計に怖い。 「あとこの部屋は一泊6万円位する部屋だから気を付けてね。」 マジかよ。もし汚したりとかしたら俺どうなんの。地獄に逝っちゃう!? 「荷物整理したら、コレに着替えてフロントに来てね。」 「サーイエッサー。」 桜さんに逆らうのは辞めよう。この歳であの世に逆走したくねぇよ。 しかし、着替えるってこれ何の服だ!?例えるなら甚平の長ズボン版だ。着方はこれであってるのかな? 一応自分なりに着てフロントに向かう。 あっ、空がいた。スゲー和服だよ。また一段と綺麗だ。 「あっ、大地くんだ。ヤッホー。」 今分かった。俺は和服萌えだ。ヤバい死ねる! 「空もちゃんとここで働いてたんだな。」 「うん。夏休みと冬休み限定だけどね。」 「そうなんだ。」 「うん。一緒に頑張ろうね。」 空と別れてフロントに向かう。桜さんから言い渡された仕事は、初日って事で昼間は風呂掃除だけだ。普段からさせられてる風呂掃除テク見せてやるぜ。 ……… 広いよ……某スーパー銭湯並みに広いよ…しかもこれで男湯のみ。まだ女湯もある。 「はぁ~やりますか。」 1時間後……… ………… 2時間後 やっと終わった。男湯だけだけど。 その時扉が開いた。 「あっ、大地くん。賄いの時間だよ。」 空が呼びに来てくれた。飯だ飯。此処は旅館!作るのはもちろん板前さん!ヤバいめちゃめちゃ楽しみだ。 スタッフ用の食堂に到着。 「じゃあ食事の用意よろしく。」 はっ?飯俺が作るの?えっこれなんて罰ゲーム? 「此処では、一番下っぱが、ご飯を作るのだよ。新入り君。」 俺の夢。新鮮な海の幸が…山の幸が……すいません。皆さん。今日からご飯は、消し炭ダー〇マターに変わります。 「冗談だよ、冗談。あそこにあるから食べよう。」 何だよ。冗談かよ。本気でヘコんだぞ。普通の高校生の料理スキル舐めんなよ。
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加