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俺が料理なんてしちまったら、この世のあらゆる食材も消し炭ダーク〇ターになってしまうと言う。まさに世界七不思議だ。
「空、お前は料理できんの?」
「えっ……でっでででできるわよ。りょ料理くらい。女の子なんだし!」
うわぁ。すっげー冷や汗でてるよ。目なんか何処に向いてるかわからんくらいキョドてるよ。面白いからもうちょっとからかってみるか。
「そうだよなぁ~まさか旅館で働いてるやつが料理出来ないなんてなぁ。」
「そっそうだよ。私の料理めちゃめちゃ美味しいんだからね。」
コイツ粘ってくるな。そろそろとどめをさすか。
「なぁ、空。ちなみに得意な料理ってなんだ?」
「えっ……えっとね。うーんとね……………ゆで卵……」
笑うな俺!笑ったら敗けだ。ちなみに俺の得意料理は目玉焼きだ!勝った。
「空、お前炒め物すると消し炭になるだろ?」
「ギクッ……はい。嘘ついてすいませんでした。桜さんは包丁すら触らしてくれません。」
うわぁ。すっげーヘコんだ。
「まぁ、俺意外にもダー〇マターを精製できるヤツがいたとわな。」
「えっ!大地くんも料理へったっぴなんだ!」
ちょっまてやコラ。なんでそんなに嬉しそうなんだ。如何にも同族見つけて、ヤッホー。見たいなテンションは!
「さぁご飯!ご飯!」
コイツ自然に話し逸らしやがったな。まぁ俺もご飯食べたいしいっか。
「なんじゃこりゃ~!スゲー!イクラだよ!鯛だよ!」
今日の昼飯、海鮮丼とあさり汁。
「なぁ。いつもこんないいもん食ってんのか?」
「そうだよ。まぁ残り物やお客さんに出さない部分とかの有り合わせだけどね。」
スゲー!恐るべし!旅館の賄い!
「ふぅ~食った。食った。」
「あっ。大地くん食器一緒に洗っとくよ。」
「いいよ、食器くらい自分で洗うよ。」
「本当に?桜さんが2時迄に終わらないと××××××××で〇〇〇〇〇〇でжжжжжだって言ってたよ。」
「よろしくお願い致します。」
お風呂掃除に直行したよ。桜さん……文字に起こせない様な言葉を空に言わせないでください。だってあいつ、一本逝っとく♪見たいなノリで言いやがるんだもん。
「やっと終わった。」
今1時50分。何とか間に合ったな。えっ女湯に入ると誰かいてイヤーンな展開が無かったかって?ね~よ。実際にあったら桜さんに×××××で〇〇〇〇〇でжжжжだぜ。しっかり確認したさ。
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