桜の章

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あれは今から何十年前だっただろうか?彼女と出会ったのは…。 凍てつく様な寒さの冬の公園で、椿の花の絵を描いていた一人の女性を見つけたんだよ。 かじかむ手を息で温めつつ、筆を走らせる彼女を見た瞬間、私の時刻は凍り付いたんだ…。 真剣な横顔は凛としていて美しく、まるで女神アルテミスの様でもあったんだよ…。 正直、今でもその表情は忘れられない程にね…。
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