はぶ・あ・ぐっど・たいむ

拝啓 萩坂 都 様

「都ー！都ー！あんたに手紙届いてるわよ！」

都の母が、部屋に引き込もっている都を呼んだ。
あの日から、ご飯とトイレ以外はドアを開けないことを知っており、ドアの下のわずかな隙間から手紙を部屋に入れた。

手紙なんて今まであまり来たことがない都は、気になり手紙を手に取った。

差出人は神楽坂 広太郎。
知らない人からだった。

手紙を開き文章があった。

拝啓　萩坂都様お元気でしょうか。初めまして、私、神楽坂広太郎と申します。
突然のお手紙お許しください。実は今回、私達は都様にお会いしたいと思いまして、お時間の都合が合えば今日の午後3時に駅前のコンビニの隣、カフェモンブランにてお待ちしています。
それでは、お会い出来ることを心待ちにしています。　敬具

（なんだろこれ。神楽坂広太郎って誰。でもなんか....）

手紙をもらったのは久しぶりで自分に会いたいと言う人に自分も会って見たくなった。久しぶりに興味が出た。

そして、2時30分位に家を出て待ち合わせ場所に向かった。

家族はとても不思議そうで嬉しそうだった。