最強のバカ

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かんはたなか 「菅さん!」 「菅!」 良ちゃんの両隣はもう埋まってて、僕の入る隙間なんて全くないんだ。 「…良、ちゃん…」 前は呼んだらすぐに僕の元に来てくれたのに、今は、もう…。 ねぇ、また『しんじろう』って呼んで、僕だけに笑ってみせて。 卑怯な手を使ってでも隣に居たいだなんて、良ちゃんのこと考えたらできないね。 良ちゃんを縛り付けて僕しか見せないようにしたいなぁ。 相対する思いは僕に何も与えてくれなかった。 END
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