最強のバカ

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しらいきくち 「おはよーございまーす」 「お、鉄也。おはよう」 んー、なんか変な感じがする…。 「なんかさ、ドキドキするよな」 「え?何で?」 「だってDVD発売日だろ?」 ああ、だからかな…?ん…でも、なんか、変。 「買ってくれてるかなー…」 「どうだろうね。僕たちあんまテレビ出てないからね」 「まーなー…」 「…菊地は、さ」 「あ?」 「………………?」 「ん?何つった?」 「…何でもない」 「あ、そう」 何だよ。このモヤモヤ感。イライラする。お腹が痛くなる。 「…鉄也」 やめてよ、そんな目で僕を見ないで。何とも言えない感情が僕を渦巻くから。 「何?」 「具合でも悪いのか?」 「いや、別に」 すぐ変化に気づく。ムカつくムカつく。何なんだよ、お前。 「でも、なんかモヤモヤする。大事な何かを忘れてる気がする」 そう言うとニカって笑って優しく話し掛けてくる。 「もしかして、俺の誕生日?」 あ、そうかも。 「うん、モヤモヤとれた」 「は?」 「ありがとう」 「普通、おめでとうじゃねぇのか?」 「これからもよろしく、相方」 「…おう!」 (死んでも相方へ、おめでとう!) END きくちゃんおめでとう!しいるはぷろていんのまじんだったよ
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