《洞窟》

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 争いの火種になるのなら……伝説の剣なんていらない!! 「ウルフの話しを聞いていて思ったんだ。  そんな反乱が起きるくらいなら、あんな事が起きるくらいなら、  伝説の剣なんていらない、壊しに行く。  そして……兄さんを連れ戻す」  僕が王子であるのなら、それが出来るハズだった。  伝説の剣は王族の者しか使えないと幼少の頃聞いた覚えがある。  本当はウルフもそれを望んでいたのか、力いっぱい、やる気満々に叫んだ。 「そうこなくっちゃな! やってやるぜっ!!」  そして12年間森から出た事のない僕は言った。
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