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――――――――!!!!
突然、今まで聞いた事のない悲鳴が聞こえた。
空気がビリビリと震え、耳の奥から引き裂かれてしまいそうな気分になる。
胸の奥にも同じ感覚……。
恐怖を叩き付けられた気がした。
声の方に振り返ると、黒い鎧を纏った剣士二人が次々と街の人を切り殺して行くところだった。
あまりに凄惨な光景を目にして、僕は茫然としてしまう。
目の前の事が信じられなかった。
そして、自分が切り掛かられる寸前になって要約我に帰る。
僕は剣を抜いて応戦した。
刃と刃がぶつかり、火花が散る。
何度かお互いの剣を弾き合うと、最終的にはギリギリと力まかせの刃の押し合いになった。
剣を交えた時の、高くて鋭い音が、なんだか酷く耳障りな気がした。
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