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先週はすごくいい所で終わっちゃったから…気になってたのにぃ~…
プリントを両手に図書室のドアにダッシュする。
バチンッ
???え?
急に目の前が真っ黒になった。
電気…消えた?…
「やだ……なんで?」
『ちッ……またか…』
栗原くんの舌打ちがすぐ近くで聞こえた。
てゆか…存在忘れてた…笑
「またって?…どうゆう事?」
外ももう暗いから、電気を消してしまったら真っ暗だ。
私は栗原くんの返事を聞く前に、入口付近のスイッチを壁つたいに探しだした。
ようやく見つけたスイッチをONにしても、電気はつかない。
『無駄だ。この学校は一定の時間を過ぎたら全ての電気が消えるようになってる。』
節約…………?
冗談じゃない。こんなとこ一刻も早く出たい。
「じゃあ私帰るね!」
ドアに手をやるが、開かない。
「は?…ちょ、開かない…」
後ろで呆れたような栗原の声が聞こえた。
『当たり前じゃん。鍵も閉まるんだから。』
泥棒対策……
頭の中は真っ白なのに冷静にそんな事を思ってる私に腹が立つ。
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