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「じゃあ…どうやってこっから出るの?」
それだけ余裕な態度でいるなら解決法があるんだと思い聞いてみた。
『鍵もかかってる。電気すらついてなくて、校内には僕達以外誰もいない。…………君は携帯を持ってる?』
携帯?…持っていたはずだ。何も見えないから鞄を適当にまさぐってみた。
あった!
これで帰れる~!親に電話して学校を開けてもらえばいいんだ!
安心しながら携帯を開いた。
………10秒フリーズ。
「え?………」
『……………?』
二人の真っ暗な沈黙の中で赤いライトがピコピコと点滅している。
画面に写し出されたのは、
[電源がありません。充電して下さい。]
の文字。
ピーーーー…
沈黙の中に赤いライトさえ消えて、耳に響く機械音。
再び真っ暗。
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