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なんて、ちょっと鼻を高くしていると、見事に鼻をへし折る言葉が上から聞こえてきた。
『そんな状況で威張るな。君のパンツが全てを大無しにしているよ。……幼稚だね。』
へ?パンツ?
そぉっと下を見てみると、こけた拍子にめくれ上がったスカートからクマのパンツが顔を覗かしていた。
「き……キャア!!」
急いで直して栗原君を睨みつけると、ヤツは無表情で本を探していた。
むっかつく...ッ
いつまでもこうしていても仕方ないから、腰をあげようとして、私は声を失った。
「へ?…」
目の前に手が差し延べられた事にびっくりしたんじゃない。
あろうことか栗原が笑っている…
いつもより間近に顔があるせいで気が付いた。栗原は並じゃないくらいカッコイイ…
いつもはダサイ眼鏡とかボサボサな髪でわからないけど、本当はすごく綺麗な顔してる…。
こんな顔ならモテるのに…どうしていつも一人なんだろう?
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