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「とんでもねぇ気だ
クリリンご飯無事でいてくれよ」
「ちょっ、あんたいきなり何で悟空よ。
それもごはんを食べる方のご飯でうっすらわかりにくいボケかましたでしょ」
「何となくそんなシュチュエーションじゃん今」
「ボケてる場合か!」
「懐古厨ですから」
「真顔で言うのやめい」
「へぃへぃ、お前だけは何か口説く気になれんよ」
(実際感情は別に近づく学校から立ち上る異様さは肌に吹雪でも当たるように冷たく痛みを感じかねない程だしな)
「ちょっとここで待ってな」
男は飛び移る建物がなくなったのもちょうどいいやと壁面を下り路地裏から人目につかないよう女を下ろして横にあったオープンカフェのテーブルにエスコートする
「出来過ぎな位当たり前に決まってるな俺」
「絶句するようなボケかまさなきゃね。
ここからあんまり離れないでよ」
「何?怖いとか?ニヤニヤ」
「アホ!私の美貌が残念になるからよ」
「あーそっちね、はっ。仕方ないまぁそこの角少しで学校みたいだし大丈夫だろ」
「ならよろしい
サッサと行け
そしてサッサと戻れ
レディーを待たせない」
「言いたい放題だよこの人…あんた抱えて数キロ走るのにどんだけしんどいやら…泣くぞ」
「早く行け」
返す言葉もなく
しぶしぶ走り去る男
まばたきし終わる頃には見る影もない
チーターより速いのではなかろうか
舞台は中学校に戻る
下校する生徒、部活に励む生徒
流石に部外者は入りづらい為
男は壁を蹴り
校門ぐるりに植え込まれた大樹に飛び移り身を隠す
忍者
この言葉が相応しい手際よく素早い対応
そしてその目は周りには見えていないであろう二人の生徒を捉えていた
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