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悲しくなりつつ
パンやらやたら抱えて教室に戻る
決して曲がり角で転校生がぶつかって来たり
体重がない美人が降って来たり
保健室に連れ込まれる事なく二年だから二階へ上がりますよっと
おばちゃんも何か入れ物位くれたっていいのに
あれか
パシリ用マイバックを買えとでも言うのか
サンキューエコ、サンキューゆとりだぜ全く
やれやれだぜとなんとなく窓から外に目をやる
?
あ
あれは
「洋一!いつ学校に」
音沙汰がなかったから同じ空気同士心配したが元気だったみたいだな
しかし校門に居るということはもう帰るのか
…妙だ
何か引っかかる
ちらほら体育か音楽かはたまた家庭科実習前後で移動してる奴らが全く洋一に気づいていない?
何だろうとチラッと見る奴すらいない
さっさとこれを運んで校門に行ってみるか
と一瞬目を離し再び見た時
うつむき加減だった洋一がこっちを…
「ぅうぉぁああぁ!」
俺は急いで教室に入った
言いようのない悪寒が全身を走り毛が総立ちのさぶいぼがニキビと間違える位吹き出した
「おぃおっせぇぞボケ!」
「…ご、ごめ…ん…」
「まあまあびびってんじゃん
許してやれよ」
「あははアンタあんまりいびったら買ってきてくれなくなるよ
ほどほどにしなよ」
「チッ、もう用はないから失せろ」
偉そうなグループから離れて席に戻る。
普段なら群れないと何も出来ないクソ共め
かみ殺すぞと思って抑えるが
そんなのどうでもいい
さっきの洋一
あれはなんなんだ!
顔が…目が…
「…えぐれてた」
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